こんにちは。唐辛子の伝道師・伊藤です。
今回のブログは、唐辛子とダイエット効果についてのお話。世の女性…だけとは限りませんが、なかなかすっきりしないお腹まわりに、四苦八苦している方は多いのではないでしょうか?
結論を言ってしまうと、唐辛子を食べて有酸素運動をすると脂肪燃焼効率が上がる!と言えそうです。もちろん個人差はありますが。
「それって有酸素運動の効果じゃない?」そんな声が聞こえてきそうですね。しかし、脂肪を憎む人の大半が理解しているはずです。「楽して痩せることはできない」と。
唐辛子を売っている私が、商品を売りたいがためにこんな記事を書いていると思われるのも嫌なので、唐辛子ダイエットの方法とメカニズムについてご紹介していきたいと思います。
唐辛子ダイエットには有酸素運動を取り入れよう
俗に言う「唐辛子ダイエット」なるものは、毎日の食事に唐辛子をプラスするだけのお手軽な方法が一般的です。
脂肪の燃焼を助けてくれるのは、唐辛子の辛みを形成している「カプサイシン」という成分。カプサイシンには脂肪の分解を促す働きがあることから、ダイエットにつながると考えられています。
ポイントは、「脂肪の分解を促す」という部分。あくまでも痩身への補助的な働きであり、決して「脂肪を燃焼させる」のではありません。日本語って難しいですね…。
カプサイシンは交感神経を活発にします。緊張したり、ストレスを感じたりすると働くアレですね。交感神経が活性化されると、副腎からアドレナリンが分泌されます。アドレナリンとは、スポーツ選手が試合中などに出しているアレです。
褐色脂肪細胞という細胞があります。褐色脂肪細胞とは、エネルギーを燃焼させ熱を作り、脂肪を燃やす働きを持ちます。褐色脂肪細胞は年齢とともに減少していき、30代で幼児期の50%40代で30%程度まで減少していきます。そのため、活性化させて脂肪燃焼を促すしかないのです。そのための食品としてカプサイシン、すなわち唐辛子が褐色脂肪細胞に刺激を与え、活性化させてくれる効果があります。
- ※交感神経:高等脊椎動物にあり、内臓・血管・線などの不随器官に分布し、生命保持のための働きを無意識的・反射的に調整する神経。自律神経系に属し、副交感神経とほぼ反対の働きをする。
- ※アドレナリン:副腎髄質から出るホルモン。心臓機能の高進と血管収縮などの作用がある。
旺文社 国語辞典第九版より
アドレナリンが分泌されると体温が上昇し、これに伴い代謝が上がります。代謝が上がると脂肪が分解されて燃えやすくなるため、「唐辛子を食べる=ダイエット」という図式が遠回りに成り立つことになります。
とはいえ、脂肪が分解されて燃えやすくなっても、実際に燃焼しなければダイエットにはつながりません。そこで行うべきなのが有酸素運動! 走って走って走りまくって、唐辛子によるものなのかランニングの効果なのかが分からないくらい運動すれば、きっと見違えるほど引き締まった体になることでしょう(笑)。
唐辛子ダイエットの成功例は大学講師
さて、実際に唐辛子ダイエットに成功した人はいるのでしょうか?気になるところですね。
北海道大学講師兼スポーツトレーナーの松井さんという方が、唐辛子とダイエットについて気になる実験結果を発表しています。
掲載されているのは、2013年9月24日に現代ビジネスからリリースされた記事。要約すると次のようなことが書かれています。
“唐辛子に入っているカプサイシンの仲間である「カプシエイト」を継続的に摂取したところ、ろくに運動もしないのに3カ月で12kgも痩せました”
北海道大学が解明!唐辛子ダイエットが脂肪がどんどん燃え上がるいちばん安心確実な方法だった(週刊現代) | 現代ビジネス
同様の試みをして、痩せない人もいるでしょう。痩せる人もいるかもしれない。しかし、実例があるということは、試してみる価値はあるかもしれません。唐辛子ダイエットを推奨する情報もあれば、相反する記事もあります。さまざまな情報が交錯する現代ですから、真実を知りたいときは自ら試してみるのが一番ですね。
唐辛子ダイエットを始める人に気を付けてもらいたいポイント
「唐辛子ダイエットを始めよう」と決意を固めた人に、老婆心ながら注意して欲しい事があります。
まずひとつ目。唐辛子は胃腸に負担がかかる食べ物なので、一度の食事の上限は0.3mg程度にしましょう。限度はありますが、慣れてきたら徐々に増やしても大丈夫です。何でも食べ過ぎは良くありませんね。
ふたつ目。夜食べると眠れなくなるかもしれません。唐辛子には交感神経を刺激する働きがあるため、就寝前の3時間以内に食べるのは避けましょう。睡眠不足は美容の敵です。
最後に、唐辛子には食欲を増進させる働きがあります。唐辛子ダイエットをするつもりが、つい食べ過ぎてしまったりすると逆に太ってしまうかもしれません。食べ過ぎ注意です!