ハラルフードについて&ハラル認証を受けた激辛調味料のご紹介

ハラルフードとは? ハラル認証を受けた激辛調味料のご紹介

皆さんこんにちは。唐辛子の伝道師・伊藤です。

今回のブログは、ちょっとした変わり種を用意しました。「ハラルフード」についてお話ししたいと思います。

ハラルフードとは、イスラム教の戒律によって許された食べ物のことを指します。当店でも取り扱いがありますが、今後ますます需要が高まるジャンルであることは疑いようもありません。

イスラム教徒の人口は約16億人。日本にも10~20万人のムスリム(イスラム教徒のこと)が暮らしているそうです。

イスラムの食文化。皆さんにも全く関係のない話ではないかもしれませんよ?

「ハラル=許されている」「ハラム=禁じられている」

「ハラル=許されている」「ハラム=禁じられている」

ハラルフードの前に、ハラルとハラムの話をしましょう。

アラビア語で「許されている」を意味する言葉を「ハラル」といいます。反対に、「禁じられている」が「ハラム」。一文字違いなので少しややこしいですね。

ハラルとハラムは、食べ物に限った考え方ではありません。モノや行動が許されているか、禁じられているかを表す根本的な概念と捉えて良いでしょう。

果たして何に許されるのか? そう、神様です! イスラム教という宗教は一神教、つまり信じている神様がひとりです。日本の「八百万の神」的な考え方とは違い、神様は唯一無二の絶対的な存在なわけですね。

ちなみに、神様を「ひとり」と数えたりしてはいけません。本来は「柱」、「神」、「体」、「座」などの助数詞を当てます。分かりづらいので「ひとり」とか「彼」と記しましたが、罰が当たるかもしれないので皆さんは注意してくださいね!

食べて大丈夫「ハラルフード」食べちゃいけない「ハラムフード」

食べて大丈夫「ハラルフード」食べちゃいけない「ハラムフード」

では本題。ハラルフードについてです。

冒頭でも触れましたが、ハラルフードとはイスラムの戒律によって食べることを許された食べ物のことです。「許されている=ハラル」+「フード=食べ物」ということですね。

反対に、食べてはいけない物のことを「ハラムフード」と言います。「禁じられている=ハラム」+「フード=食べ物」ですね。

イスラムの食に関する制約は、ものすごく細かいようです。とても書き尽くせるものではありません。以下は、一般社団法人ハラル・ジャパン協会のページを参照したものです。

ハラル(許されている)食品の例

野菜、果物、魚、卵、牛乳

イスラムの方式にしたがって“と畜”された動物の食肉、あるいはその派生物

ハラム(禁じられている)なもの豚・犬

死んだ動物の肉、イスラムの方式にしたがって“と畜”されなかった動物の食肉、あるいはその派生物

血液など

その他、かぎづめのある動物など

※宗派、国および地域、個人によって詳細の解釈が異なります。

「イスラムの方式に従ってと畜」という言葉が出てきましたが、これは食用の動物を処理する前に神様の御名を唱えるなどの、厳格なルールのことを指しています。

ハラム(禁じられている)とされている食べ物を理解して、それ以外がハラルフードという認識の方が分かりやすいかもしれません。

というわけで、ハラムフードについて少し詳しく触れてみましょう。

ハラムフードは豚肉とアルコールだけじゃない

ハラムフードは豚肉とアルコールだけじゃない

まず絶対に禁止なのは豚肉です。

豚肉に関しては、割と有名かもしれませんね。お肉のみならず「豚由来」のものはすべてNGとされています。「豚由来NG」を分かりやすく説明すると、「豚骨ラーメンは食べちゃダメ」ということになります。

余談ですが、ヒンドゥー教は牛を食べてはいけません。これは、ヒンドゥーの教えで牛は神聖なものとされているからです。イスラム教の場合は真逆で、豚を不浄なものとして捉えているためにNGとされています。

また、同様の理由で犬もダメです。わんこもイスラムにおいては不浄とされている模様。私たち日本人からしたら、「犬食べるの!?」って感じですけどね。

その他のお肉は? というと、「イスラム教のルールに則って処理したものはOK!」ということになります。鳥や牛も、条件付きで食べることが許されています。先に触れた「イスラムの方式に従ってと畜」のことですね。

次にアルコール。これもダメです。お酒そのものだけでなく、お酒が入ったものはダメです。例えば、みりんなどはアルコールが含まれるためNG。味噌や醤油も保存料としてアルコールが含まれているものがあるため、選ぶときはアルコール無添加のものを選ぶ必要があります。

食べてもOK? それともNG? 目安となるのは「ハラル認証」

食べてもOK? それともNG? 目安となるのは「ハラル認証」

上記以外にも、ハラルフードには事細かな、そして厳密なルールがあります。考え方の浸透しているイスラム教圏ならばいざ知らず、遠い島国の日本で暮らすイスラム教徒の人々が、普通に食事をするのはとても難しい。

スーパーで調味料を買うにも、アルコールが入っていないことを確認しなければいけないし、お肉を買うにもアラーの御名を唱えたかを確認しなければいけない…。難しいというかほぼ不可能ですね。

そこで登場したのが「ハラル認証」という制度。

ハラル認証とは「この食べ物はイスラム教の人も口にして大丈夫ですよ」というお墨付きのこと。イスラム教の人たちは、食材が認証を受けているかどうか、お店が認証を受けているかを目安にしています。

ハラル認証は、1970年ころにマレーシアで始まったと言われていて、世界に200以上、日本にも15以上の認証機関があるとされていますが、現在は国際的に基準が統一されているわけではないようです。

激辛好きなムスリムに捧げるハラル認証を受けた商品のご紹介

激辛好きは万国共通!

ということで、当店で扱っているハラル認証を受けた商品をご紹介します。

ハラル認証商品はこちら

まとめ

いかがでしたでしょうか?

日本へのインバウンドは、観光立国日本を確立させる大切な要素。2020年に東京オリンピックも控えていますし、文化の違う国・宗教の食文化にも理解を深めていかなければいけませんね。

多くのムスリムにとって、唐辛子は欠かせない調味料。日本人で例えるならば、味噌や醤油のようなものです。唐辛子についての見識を深めることで、ムスリムの食文化を学ぶきっかけにしていきましょう!

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